ポエム





『陽光の詩(かがやきのうた)』
『生きる』
『春』
『春のあしおと』
『なごり雪』
『春らんまん』
『虹彩』
『六月の空』





『陽光の詩(かがやきのうた)』


冬木立の中 ただひたすらに 走る僕の背中を

無邪気な声が追いかけてくる

「あなた そんなに走って どこへ行くの」

「どこだっていいさ ただ走りたいだけさ」

「いまの場所から 逃げちゃダメ」

「だって もうつらくて つらくて」

「わっ! 冷たい!!」

「いつまで寝てるの!  外はいちめん雪景色よ!!」

目を覚ますと 彼女の手は真っ白キラキラ

レースのすき間からは 眩いばかりの陽光(ひかり)のエメラルド







『生きる』


どうして空は あるんだろう

どうして海は あるんだろう

どうして山は あるんだろう

どうして森は あるんだろう

それは 地球を守るため

それじゃぁ 人間は

それは 生命(いのち)の大切さを教えるため







『春』


ほら 聞こえてくるよ あっちからも こっちからも

どこ どこ 聞こえないよ

耳をよく澄まして ほら 聞こえるでしょ

「たくさん 空気を吸うぞう〜」って 土さんたちが 伸びする声

「おんもへ 出るぞう〜」って 虫さんたちが いそいそする声

「美しく なるぞう〜」って 草花さんたちが 呼び合う声

「みんなで 謳うぞう〜」って 小鳥さんたちが 囁く声

ほら 聞こえたでしょ







『春のあしおと』


「ねっ 競争しよっ」

「どちらが早いか 走って 決めよっ」

冬さんが 春さんを さそいます

春さんが すかさず こたえます

「やめとこっ」

「どうして〜」

「だって もうすぐ4月」

「わたしのほうが 早いんだもの」







『なごり雪』


あおげば とうとし

おくる ことば

みんなが うたってる

みんなが ないている

おそらも なきだした

いつになったら やむんだろう

いつになったら くるんだろう

ほんとの はる







『春らんまん』


ピンクの花びらの上で はしゃぎ回る 無邪気な声

「いい香り」

「わっ 強い風」

「見て 見て おかあさん」

「また膨らんだよ」

ポカポカ あったか さくらのじゅうたん







『虹彩』


雨あがりの蒼い空 お空の鯉が呼んでいる

もうすぐお祭り 始まるよ

ぼくらの夢は金太郎 きみらの夢は桃太郎

緑の木立も 歌ってる

地球の未来をよろしくね

その時 お空が輝いた

キラキラ光る 七色のプレゼント







『六月の空』


彼からの 突然の別れの言葉

いったい 何故

昨日までの 私の心 赫々として

真夏日の太陽みたいだった  

それが 突然の風雨となって

今にも どこか氾濫しそう

まるで 六月の空





Hiroshi Morita(kanjii)
kanjii@mb.infoweb.ne.jp